MBAは本当に役に立つのか?
- 作者: MBAバリュエーションプロジェクト
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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この本は2002年のKelloggの卒業生によって書かれています。実際にMBAを取得された方々の言葉はやはり心に響きます。はじめにメンバーの方々がこの本を書いた動機についての記述があります。引用させていただきます。
現在、MBA関連書籍は数百冊あり、書店でもMBAとなのつき書籍は枚挙に暇がありません。しかしそれらのほとんどは、「MBAの○○の技術」のようなビジネスノウハウ本か、もしくは「MBA合格への道」のようなMBA受験テクニックの本というのが現状です。残念なことに、「MBAとは何か」のようなMBAやビジネススクールの本質について語った本はほとんど見当たらず、個人の体験感想記程度にとどまっています。
本書は、〔中略〕われわれビジネススクールの学生が、等身大の視点でまとめた「MBAとは何か」について考えた本です。
〔中略〕
この本を読んでいただいて、読者の皆様のMBAへの理解が少しでも深まれば、われわれとしては幸いです。
まさにその通りだと思います。私の場合もまずMBAありきでいろいろと本を読んだり、ウェブを見たりしましたが、一番初めにこの本に出会っていればよかったなあと思いました。かなり確信に迫っている本です。MBA留学を考えたときに、まず読むと非常に有益だと思います。あと、思ったのは家族とかに読んでもらって、MBAについて理解を深めてもらうのにも使えると思います。
目次も紹介しておきます。
1 MBAとは何か(経営学修士“MBA”MBAはどこで取得できるのか ほか)
2 MBAへの誤解―イメージと実態(MBAホルダーのプラス・イメージ MBAホルダーの実態―プラス・イメージに対して ほか)
3 ビジネススクールで得られるものは何か(なぜMBA幻想が生まれるのか ビジネススクールはさまざまなニーズに応えている ほか)
4 MBAホルダーの役割(MBAは実ビジネスの中では何を生み出すのか MBAホルダーの両輪―資質とスキル ほか)
5 日本社会とMBA(MBAが正しく理解されない原因 MBA誤解の共通要因 ほか)
2002年の本なので、本質は変わっていないにせよ、そろそろ同じような本をまたどなたか書いていただけないかな、とは思いました。